代表挨拶

 私が空手を指導する時も、自分が学ぶ時も、とても大事だと考えている言葉を紹介します。
 「これを知る者はこれを好む者に如(し)かず。これを好む者はこれを楽しむ者に如かず」  
これは中国の論語(ろんご)という書物に出てくる孔子(こうし)の言葉です。
 これを空手に当てはめて考えると、
「空手をよく勉強して詳しい人よりも、空手を好きな人の方が空手は上手になります。でも、空手を楽しみながらやっている人はもっともっと上手になる」
 ということです。
 皆さんも経験があると思うのですが、学校の図工や美術で絵を描くよりも、自分の好きな漫画やアニメの絵を描く方が楽しいと思います。そして楽しく描いている方がうまくなると思いませんか。何事もそうやって楽しんでいると上達が早いということです。
 だから、学ぶ生徒はその楽しさを見つけ、空手を楽しむことを大切にし、教える先生は空手の楽しさを教えなければいけないと思っています。
 私も皆さんに空手の楽しさが伝わるように、空手を楽しみながら指導をしています。

 

日本空手道松濤會 健武会 
代表 イ左藤 海